Cardiology

循環器内科

循環器内科は、心臓と血管(動脈・静脈)に関する病気の診療を専門として扱います。具体的には、高血圧・脂質異常症・狭心症(きょうしんしょう)・心筋梗塞(しんきんこうそく)・高尿酸血症・糖尿病などの生活習慣病や、不整脈、冠動脈疾患などに対応しています。

当クリニックでは、心電図検査、心臓の超音波検査(心臓エコー検査)、携帯型24時間心電図計(ホルター心電図)などを用いた詳しい検査を提供しております。予約なしで「心臓エコー検査」をお受けいただけます。
循環器に関するお悩みや心配事がありましたら、お気軽にご相談ください。

受診をおすすめしたい症状

次のような自覚症状がある方や、人間ドックで異常を指摘された方は、受診をおすすめします。

  • 動悸や胸の圧迫感、息切れがある
  • 脈の乱れを感じる(不整脈)
  • 胸や背中に痛みがある
  • めまい・意識が遠くなることがある
  • 運動すると、しんどい
  • 色素沈着(紫色・黄色・黒色など)
  • 長期にわたる生活習慣病治療
  • 足の赤み・腫れ・痛み
  • 足のむくみ
  • 心電図の異常
  • 血圧の異常(高血圧など)
  • 心臓に雑音・異音がある
  • 血中の脂肪(コレステロール・中性脂肪)や尿酸値が高め

当クリニックでは、循環器内科のほかに、症状に関わらず全身を診る総合窓口の役割の「一般内科」、脳・神経系に関する専門的な「脳神経外科・内科」も併設しております。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

循環器内科でよくみられる疾患

生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)

生活習慣病は、従来「成人病」と呼ばれており、食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒といった生活習慣が関与する病気の総称です。罹患者は40代以降から少しずつ増えていき、男女共に60代にピークがあります。とはいえ、近年の食生活の欧米化や運動不足、ストレス過多社会といった豊かな日常生活の背景から、子ども・若者の罹患者も増えています。がん、心臓病(心筋梗塞)、脳卒中といった日本人の死因の上位は、生活習慣病です。

  • 【原因】
    生活習慣病に共通する原因として、不規則な食習慣、運動不足、喫煙、過度な飲酒、疲労・ストレスからの「肥満」があります。単独発症でも、将来的な心疾患などの発症リスクを高める恐れがありますが、危険因子が共通していることから、他の生活習慣病を合併しやすいのが怖いところです。病気自体は軽度でも、合併すればリスクが何倍にも増加し、動脈硬化が促進します。
  • 【治療法】
    「生活習慣の見直し」を第一に、必要に応じてお薬を使って症状の改善を目指します。

生活習慣病のうち、発症者が右肩上がりで増加中の病気に「高血圧」「脂質異常症」「糖尿病」があります。これらの病気は、自覚症状がなく発症して進行するので「サイレントキラー」と呼ばれます。

高血圧

診察室血圧(病院での測定)で140/90mmHg以上、家庭血圧(家庭での測定)で135/85mmHg以上を「高血圧」と定義しています。高血圧の状態が続くと、合併症が起こるリスクが高くなります。そのため、自覚症状がなくても、合併症予防のために血圧を適正値内にコントロールしておく必要があります。

  • 【主な症状】
    基本的に自覚症状はありません。かなり血圧が高いときには、頭痛・めまい・肩こりなどの症状が現れることもあります。
  • 【原因】
    原因を特定できない「本態性高血圧」の方がほとんどです。腎臓・神経系の遺伝的要因に、塩分の摂り過ぎ、食べ過ぎ、運動不足、ストレスなどの環境的要因が加わって発症します。腎臓病や内分泌疾患などの病気が原因となって、高血圧を引き起こしているケースもあります。
  • 【治療法】
    血圧コントロールに大切なのは「減塩・減量」です。1日1gの減塩で収縮期血圧(上の血圧)が薬1mmHg低下することが報告されています。「減塩醤油を使う」「麺類のスープを飲まない」など、無理のない程度から始めると良いでしょう。また、運動によって、血管が拡がり血圧が下がりやすくなります。急に激しいスポーツから始めるのではなく、早歩きのウォーキングなど、気分転換を兼ねて毎日気軽にできることから始めてみましょう。生活の見直しをしても、血圧が下がらなければ、降圧剤の服用を併用します。

脂質異常症

以前は「高脂血症」「高コレステロール血症」と呼ばれていた病気で、名前の通り、脂質バランスが異常となる病気です。コレステロール(脂質)がうまく処理されなくなり、血中脂質のバランスが崩れ、ドロドロ血液となります。厚生労働省(2017年)によると、治療を受けている総患者数は約220万人に上り、男性は女性の約2.4倍の発症率と報告されています。自覚症状がないことから、放置されやすいのですが、動脈硬化の原因となり、将来的な脳梗塞、心筋梗塞、狭心症などの危険な合併症を招く恐れがあるので、早期発見・早期治療が大切な病気です。

  • 【主な症状】
    自覚症状はほとんどありません。
    しかし、脂質異常が進行して、動脈硬化が進むと、食後に強い眠気、ときどき胸が痛くなる、耳たぶに深いシワができる、歩くと足が痛くなるが、少し休むとまた歩けるようになる間欠跛行(かんけつはこう)などの症状が現れることがあります。
  • 【原因】
    動物性脂肪・糖分・コレステロールを多く含む食品やアルコールの摂り過ぎ、食物繊維が不足するなど偏った食生活、ストレス過多・睡眠不足・運動不足・肥満といった生活習慣が要因となり、発症します。
  • 【治療法】
    まずは食事療法・運動療法で生活改善を図り、これ以上の動脈硬化の進行を防ぎます。
    必要に応じて、薬物療法を行います。

糖尿病

膵臓(すいぞう)から分泌されるホルモン「インスリン」が十分に働かなくなることで、血液中の血糖値の高い状態が慢性的に続きます。高血糖状態が続くと、血管・目・神経・腎臓系ならびにがん・認知症など危険な合併症を引き起こす恐れがあるため、早期発見・治療が大切な病気です。

  • 【主な症状】
    発症初期では自覚症状ありませんが、高血糖状態が続くと、次のような症状が現れてきます。
    ・喉がよく乾く・よく水分と摂る(多飲)
    ・尿の回数が増える
    ・食べているのに痩せる
    ・体がだるい・疲れる(倦怠感)
    ・目がかすむ
    ・陰部がかゆい
    ・手足がしびれる
    ・尿から甘い匂いがする
  • 【原因】
    糖尿病には原因から3タイプに分けられます。
    インスリン欠乏/1型糖尿病
    すい臓のβ細胞の破壊により、突然インスリンを作れなくなることが原因です。β細胞の破壊には自己免疫が関係しているとされています。生活習慣病とは関係なく、子どもや若い人、痩せ型の人に多い糖尿病です。
    インスリン抵抗性・インスリン分泌低下/2型糖尿病
    生活習慣が原因となる糖尿病で、中高年に多く、日本の糖尿病患者さんの約9割を占めます。β細胞が減ることでインスリンの効きが悪くなったり、インスリン分泌が減ったりします。
    妊娠によるホルモンの影響/妊娠糖尿病
    妊娠に伴うホルモンの影響によって、糖代謝異常が起こります。糖尿病の前段階となりますが、妊娠中では軽い糖代謝異常でも母体・胎児に大きな影響を及ぼすことがあるので、要注意です。一般的には出産すれば糖代謝が戻りますが、将来的な糖尿病リスクは、そうでない方と比べて高くなります。
  • 【治療法】
    血糖値コントロールを行います。
    1型は「インスリン注射」を基本とし、2型では食事・運動など生活習慣の改善を図りながら、必要に応じて薬物療法を併用します。

動脈硬化

動脈硬化とは、血管が柔軟性を失って硬くなったり、血管内が狭くなったりした状態のことです。中高年になって突然なるものではなく、子どもの頃からゆっくり徐々に進行していくと考えられています。そして、生活習慣の乱れが常態化してきた中高年になると、動脈硬化の進行のスピードが早まり、ある日心筋梗塞や脳卒中などを引き起こして、自覚症状が現れます。
内臓脂肪型の肥満、生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病など)、喫煙、運動不足の方は動脈硬化を起こしやすいので要注意です。

  • 【主な症状】
    基本的に自覚症状はありません。
    自覚症状が現れたときには、動脈硬化が進行して、次のような病気を合併していることも少なくありません。
    ・心不全
    ・高血圧
    ・心筋梗塞
    ・狭心症
    ・脳梗塞
    ・下肢閉塞性動脈硬化症
    ・脳出血
    上記のような疾患に伴い、以下のような症状が現れることがあります。
    ・頭痛
    ・めまい
    ・耳鳴り
    ・手足に力が入りにくい
    ・疲れやすい
    ・階段の上り下り程度でも動悸がする
    ・しゃべりにくい
    ・足の冷え・痛み
  • 【原因】
    総コレステロール・LDLコレステロール・中性脂肪など脂質異常による「プラーク形成」が主な原因となります。ほかに、加齢、高血圧や糖尿病、喫煙、肥満といった生活習慣の乱れが絡み合って、発症しています。
  • 【治療法】
    動脈硬化の進行を抑制するには、食事療法・運動療法などで「生活習慣の改善」を行うことが重要です。必要に応じて、薬物療法を併用しますが、生活習慣が改善されていなければ、薬物療法の効果が不十分となってしまいます。また、生活習慣病がある方は、疾患の治療を並行して行います。

狭心症

心筋梗塞の前段階の病気です。心臓の筋肉(心筋)に酸素を供給している血管の一部が狭くなることにより、胸の痛み・圧迫感が起こりますが、心筋梗塞とは異なり短時間で治まります。近年の推定患者数は約85万人であり、増加傾向にあります。狭心症から心筋梗塞に進行する場合があるので、狭心症の段階で発見して治療に繋げることが重要です。

  • 【主な症状】
    締め付けられるような胸の痛みがありますが、長くても15分程度治まります。「チクチクと痛む」というよりも、広く深く感じる痛みで、「この部分」と示せるような狭い範囲の胸痛ではないケースが多いです。胸の痛みに加え、冷や汗、吐き気、息苦しさなどを伴うことがあります。
    また、狭心症には2種類あり、痛むタイミングが異なります。
    労作性狭心症(ろうさくせいきょうしんしょう)
    運動時や重いものを持ったときなど身体に負担があるときに起こる狭心症
    冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)
    寝ているときなど安静時に起こる狭心症
  • 【原因】
    直接の原因は、冠動脈の虚血による虚血(血液が十分に供給されない状態)です。
    虚血状態を起こす要因は、主に2つあります。
    動脈硬化
    労作性狭心症の主な原因です。生活習慣病、肥満、喫煙、遺伝要素が危険因子となります。
    冠動脈のけいれん
    冠攣縮性狭心症の大な原因です。血管ではプラークによる狭窄が起こっていませんが、冠動脈がけいれんすることで一時的な血流低下が生じて、心筋への血流が滞ります。けいれんする要因として、動脈硬化や喫煙・ストレス・飲酒に関係していると考えられています。
  • 【治療法】
    狭心症の種類や患者様の状態によって治療法は異なります。まずは薬物療法で症状緩和と発作予防を行い、それでも狭心症発作が現れる場合には、局所麻酔で実施可能な「カテーテル手術」、または開胸して、詰まった冠動脈にう回路を作る「バイパス手術」を検討します。

心筋梗塞

心筋梗塞とは、心臓に繋がる冠動脈内に血栓・プラーク(血管内にできたコブ)ができて詰まることにより、酸素が行かなくなり壊死する病気です。超高齢者社会の現代では、年間約15万人が発症し、うち3割の方がなくなっているとされ、がん・脳卒中と並んで日本人の3大死因のひとつです。死を意識するような激しい痛みが特徴です。冬場や朝方の発症が多く認められます。命に関わる危険な病気ですが、早期に治療を開始すれば、助かる確率が高くなる病気でもあるので、すぐに医療機関を受診しましょう。

  • 【主な症状】
    胸をえぐられているような激しい痛みが、20~30分以上続きます。
    痛みというより、焼けつくような感じと表現される方もいます。
    なお、約半数の方は心筋梗塞発症の1~2か月前に、胸の痛み、胸が締め付けられるような圧迫感などの前兆症状を感じています。一方で半数の方は前兆なしに突然発症しています。
  • 【原因】
    心筋梗塞の主な原因は「動脈硬化」です。高血圧や脂質の過剰摂取などの要因から、血管が硬くなり血管壁が厚くなります(動脈硬化)。動脈硬化が進行すると、血管壁の内側に脂肪分のコブ(プラーク)ができ、プラークが大きくなって破裂することで血栓が生じ、血流を塞いで「心筋梗塞」となります。過労・睡眠不足、強いストレス、暴飲暴食、急激な温度変化は心筋梗塞発症の直接の引き金になりやすいので、注意が必要です。
  • 【治療法】
    血管の閉塞が軽度であれば、薬物療法で冠動脈を広げたり血栓を予防したりします。血管の狭窄が強い、完全に詰まっている場合には、閉塞部位にステント(網目状の筒)を挿入して血管の広がりを維持する「カテーテル治療」もしくは閉塞した冠動脈にう回路を作る「冠動脈バイパス手術」を検討します。最近はカテーテル治療の発達に伴って、胸を開かずに治療できるので、身体の負担が少ないカテーテル治療を選択することが多いです。

心臓弁膜症

心臓弁膜症とは、4つある心臓の弁のどこかで異常が起こり、弁の働きが悪くなった状態のことで、心臓に負担がかかった状態となる「心不全」の原因のひとつです。診察時の聴診による心雑音や健康診断での心電図異常として発覚します。65歳以上の日本人の有病率は10%前後と高く、近年の高齢化に伴い、罹患者数は増加傾向にあります。弁膜症は大きく分けて、弁の開きが悪くなり、血液の流れが妨げられる「狭窄(きょうさく)」と、弁の閉じ方が不完全で血液が逆流してしまう「閉鎖不全」の2タイプに分けられますが、狭窄と閉鎖不全が同時に起こるケースもあります。心臓の病気は早期発見が重要となるため、気になる症状がある場合には、すみやかに検査を受けることをおすすめします。

  • 【主な症状】
    疲労・倦怠感、胸の痛み(狭心症)、息切れ、動悸(不整脈)、足のむくみ、体重増加、めまいなどが現れます。弁の機能低下が軽症であれば、自覚症状を感じないこともあります。
  • 【原因】
    主な原因として、加齢・心筋梗塞・リウマチ熱がありますが、特定できないケースも少なくありません。最近は高齢化に伴い、加齢による変性や石灰化した心臓弁膜症が増えています。
  • 【治療法】
    血管の閉塞が軽度であれば、薬物療法で冠動脈を広げたり血栓を予防したりします。血管の狭窄が強い、完全に詰まっている場合には、閉塞部位にステント(網目状の筒)を挿入して血管の広がりを維持する「カテーテル治療」もしくは閉塞した冠動脈にう回路を作る「冠動脈バイパス手術」を検討します。最近はカテーテル治療の発達に伴って、胸を開かずに治療できるので、身体の負担が少ないカテーテル治療を選択することが多いです。

不整脈

脈(心臓の拍動)が乱れた状態となることです。40代から増え始め、推定患者数は約96万人と報告されており、ピークは70~80代の高齢者です。脈の乱れがあるので気づかれる方も多い一方で、無症状のまま健康診断などで指摘されて、初めて気づくケースがよくあります。
不整脈の中には将来的に心不全・脳梗塞に繋がるもの、死に至るものもあるため、気になる症状があったり、指摘されたりした場合には、放置せず医療機関を受診することをおすすめします。

  • 【主な症状】
    不整脈には、大きく分けて次の2種類があり、現れる症状も異なります。
    脈が遅くなる(徐脈性不整脈)/1分間の脈拍が60回未満
    疲れやすい、息切れ、めまいなど
    脈が速くなる(頻脈性不整脈)/1分間の脈拍が100回以上
    動悸、胸の不快感、息切れ、脈の乱れの自覚、めまい、立ちくらみ、失神など
  • 【原因】
    徐脈性不整脈
    多くは原因不明ですが、要因には加齢、心疾患、高血圧薬などの副作用があるとされます。
    頻脈性不整脈
    狭心症・心筋梗塞などの心疾患や動脈硬化、甲状腺疾患、肺疾患によって起こる場合のほか、健康な人でも加齢、精神的ストレス、睡眠不足、過労、カフェイン入り飲料の大量摂取、喫煙、薬の副作用で起こるケースがあります。
  • 【治療法】
    不整脈の種類によって異なります。何らかの疾患が原因となっている場合には、その治療を優先します。徐脈性不整脈ではペースメーカー治療、頻脈性不整脈では薬物療法、カテーテル治療、デバイス治療(植え込み型除細動器など)、生活習慣の見直しを図ります。

慢性下肢動脈閉塞症

足の動脈が動脈硬化によって狭窄または閉塞することで、血流が悪くなって様々な症状が現れる病気です。

  • 【主な症状】
    狭窄・閉塞の程度が軽症の場合には、冷え、しびれ、歩行時の足の痛み(少し休むと、回復して、また歩けるようになる)などですが、重症となると、安静時でも足が痛む、足の壊死(血が通わずに腐ること)を引き起こします。
  • 【原因】
    主な原因は動脈硬化です。糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満、運動不足、喫煙、慢性腎臓病などが危険因子となります。
  • 【治療法】
    薬物療法により、血液をサラサラにし、下肢への血流改善を図って、症状を抑えます。
    また、運動療法で足の筋肉を鍛えることで、毛細血管が発達して血流が良くなるため、症状の軽減が期待できます。ほかに、カテーテル治療、外科的手術、血液を機械できれいにする方法(LDLアフェレーシス)などの治療法があります。

当クリニックで対応可能な検査

当クリニックでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた、丁寧な診療を心がけております。
何か気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。

  • 血液検査・尿検査
    血液検査
    採血により血液中の血球成分を測定します。身体の状態を調べ、病気の早期発見・早期治療に役立ちます。検査項目は診察から医師が選択して行います。当院ではアレルギー検査も行っています。
    尿検査
    尿の中の蛋白(たんぱく)、糖、潜血などを調べることで、様々な病気の兆候を確認できます。
  • 心電図
    心臓が鼓動を打つ際の微弱な電気信号を測定することで、心臓の状態を把握して、心疾患の有無を調べます。
  • 超音波検査(エコー検査)
    超音波は人の耳には聞こえない高い周波数です。身体の表面に超音波プローブ(探触子)を当てて、体内にある心臓やその他の臓器から跳ね返ってくる超音波を画像として映し出して、臓器の動き・形態を詳しく調べます。造影剤を併用すると、血流をみることも可能です。検査による痛み・放射線被ばくの心配がないため、身体への負担が少なく済み、妊婦さんや高齢者の方も検査をお受けいただけます。
  • CT検査
    CTとは「Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)」の略です。身体の外からX線を照射して、身体を透過するX線量をコンピュータ処理することで、身体の連続した断面画像(輪切りになった画像)を作成する検査です。小さい病変の描出や、造影剤を使用することで血流の把握も可能です。近年、高画質でかつ、被ばく線量の低減を両立させた検査機器が登場しています。

当クリニックでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診療を心がけております。
何か気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。

循環器内科で行う治療

循環器内科では、次のような治療法がありますが、患者様の病態・年齢などに合わせて、選択されます。

生活習慣の指導

循環器疾患は、生活習慣病と密接に関係しています。そのため、生活習慣の改善を図らなければ、薬物療法など他の治療を行っても、十分な効果を引き出すことはできません。
以下の点に注意して、規則正しい生活を心がけましょう。

  • 塩分・糖分・脂肪分を摂り過ぎないようにして、栄養バランスの良い食事を摂る
  • 適度に運動を行う
  • ストレスを溜めないようにする
  • 喫煙、過度な飲酒は控える

薬物療法

生活習慣の改善を行いつつも、効果が不十分な場合などには、お薬で症状の改善を図ります。生活習慣の改善の結果、将来的にお薬を減らしたり止められたりできる可能性がありますが、自己判断で減薬や中止することは大変危険なので、やめましょう。
気になることがありましたら、お気軽に医師・スタッフまでご相談ください。

※当院では薬物療法および術後の経過観察などのサポートを中心に行っております。
外科的手術が必要となる場合には、基幹病院をご紹介いたします。